『大人になれない』 まさきとしか (著) 幻冬舎文庫
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あらすじ
サマーキャンプから帰ると家の中は空っぽだった。たった1枚残されたメモには、親戚の家で暮らすようにと書いてある。小学五年生の森見純矢は母に捨てられ、母の親戚である歌子の家で世話になることに。
その家にはデブ女や無職の中年、67歳の引きこもり、毒親の老婆など、純矢が思う「価値のない人間」たちばかり。ある日、歌子が双子の姉を殺したと聞き、探り始める純矢だが。
居候も親戚母娘もクセの強い人物ばかり
親戚の歌子は無愛想で無口、ものすごいデブな女でこの家の主でもある。無職の中年男や引きこもりの初老男性が居候しているし、歌子の母親は、自分の娘は人殺しだと発言する。
全く大人らしくない大人たちに直面した純矢の戸惑いと変化
物の価値を全て換算し、仮想貯金に励む純矢だが、大人たちのどうしようもない部分を見たり、彼らを助けたり助けてもらったりするうちに、純矢の内面に変化が訪れます。
まとめ
あるタイミングで時が止まってしまった大人たちだからこそ、純矢の大人への成長に一役買っているのかもしれません。
<こんな人におすすめ>
人生に失敗した大人たちの奇妙な関係を描いた話に興味がある
大人になれない背景に焦点をあてた物語を読んでみたい
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