自分が「不要な存在」と知る絶望とその先に見えるものとは

『ボトルネック』  米澤穂信(著)  新潮文庫

「BOOK」データベースより

亡くなった恋人を追悼するため東尋坊を訪れていたぼくは、何かに誘われるように断崖から墜落した…はずだった。ところが気がつくと見慣れた金沢の街にいる。不可解な思いで自宅へ戻ったぼくを迎えたのは、見知らぬ「姉」。もしやここでは、ぼくは「生まれなかった」人間なのか。世界のすべてと折り合えず、自分に対して臆病。そんな「若さ」の影を描き切る、青春ミステリの金字塔。

パラレルーワールドには自分は存在していない

パラレルワールドの世界には、自分の存在はない。それどころか、自分がいた世界よりも、皆が幸せに生きている…。望んだことが結果を生むならば、まさに自分が物事を滞らせる原因「ボトルネック」なのではないか。

まとめ

繊細な若者の心を詳細に描き出します。主人公が見出す「その先」は、読み手に委ねられるのです。

<こんな人におすすめ>

パラレルワールドが好きな人
青春小説が好きな人
福井〜金沢周辺が好きな人

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ボトルネック (新潮文庫) [ 米澤穂信 ]
価格:605円(税込、送料無料) (2020/3/9時点)

本やイラストレビューが気に入っていただけたらポチッとお願いします。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ


にほんブログ村


書評・レビューランキング

コメント