自分の押したスイッチはどうだったかとふり返りたくなる

『ぼくとおれ 』  朝倉 かすみ (著) 実業之日本社

1972年9月8日。同じ病院で生まれた「ぼく」蒲生栄人と「おれ」仁村拓郎。ふたりは「スイッチを押す」という小さな選択を繰り返し、進学、就職、結婚など人生の分岐点を進んできた。40歳となった二人の男が辿ってきた道を、当時の世相を絡めながら描き出す。

同じ日に同じ病院で生まれた男が40歳になったとき

友人の紹介で雑貨店のアルバイトとして働く蒲生栄人。店長は二十三、四歳の女性で妊娠中。店長の夫は栄人と同じ病院で生まれた拓郎。鉄道会社に勤めるバツイチ。東京生まれ、親のコネで就職した会社を一年で辞め、バイトをしながら気軽な実家生活の栄人。就職を機に上京し、堅実に働き続け結婚し一女をもうけたが別れることになり、新たに二十近くも歳の離れた妻と再婚した拓郎。人生、価値観、恋人、伴侶。あらゆるものに対して対照的な二人の姿を、当時の時代を反映させつつ描きます。

まとめ

浮き草のような栄人、どっしりとした大木のような拓郎。彼らが押し続けたスイッチはどうだったのか?とふり返りたくなる物語です。

<こんな人におすすめ>

70年代、もしくはそこに近い年代の生まれである
同世代がそれぞれ違う方向へ進み、生きていく姿に興味がある
朝倉 かすみのファン

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