何度もだまされる 愛する者の裏に潜む19の結末

『幸福な生活』 百田 尚樹 (著) 祥伝社文庫

あらすじ

保護施設にいる母親へと会いに行ったぼく。認知症が進み、記憶が混沌としている母が語った「庭に埋めたもの」とは。(「母の記憶」)。帰宅すると、そこには妻と談笑する不倫相手が。一体どういうつもりなのか。妻は感づいているのか。(「夜の訪問者」)。愛する人の知らなかった一面、どれも予想外のラストを迎える19の短編集。

記憶の混濁した母、自宅にやってきた浮気相手…

認知症が進んだ母は、よく喋るようになったが、話の内容はでたらめなことも。今も元気に生きているぼくの妻を「殺してしまってごめんなさい」などと言うのです。そしてぼくの幼い頃に出て行った父親のことも殺したのだと…(「母の記憶」)。毛帰宅するとリビングで妻と不倫相手が談笑中。混乱のひと時を終え、不倫相手を送った後、妻の寝室で見つけたものとは。(「夜の訪問者」)。

まとめ

一話十数ページと短い話でありながら、スリルや緊張感を味わえて、人間の意外な側面を見て驚き、ラストにヒヤリとしたりニヤニヤしたりと、バラエティに富んだ人間ドラマを味わえる、お得感たっぷりの短編集です。

<こんな人におすすめ>

意表を突かれる話を読みたい
短い中でも印象的な物語を読んでみたい
百田 尚樹のファン

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