壮大な物語の全ての始まりがここにある

『魔性の子—十二国記』　　小野 不由美 （著）　新潮社文庫

あらすじ（Amazonより）

どこにも、僕のいる場所はない──教育実習のため母校に戻った広瀬は、高里という生徒が気に掛かる。周囲に馴染まぬ姿が過ぎし日の自分に重なった。彼を虐(いじ)めた者が不慮の事故に遭うため、「高里は祟(たた)る」と恐れられていたが、彼を取り巻く謎は、“神隠し”を体験したことに関わっているのか。広瀬が庇おうとするなか、更なる惨劇が……。心に潜む暗部が繙(ひもと)かれる、「十二国記」戦慄の序章。

祟ると言われる高里の正体とは

教育実習のため母校に戻った広瀬。そこには周囲から浮いた雰囲気の高里という生徒がいた。彼に嫌がらせをした者は次々に命を落とすという。彼はいったい何者なのか。

序盤からひたすら暗い様子で進みますが、次第に高里が何者であるのかが明確になるにつれ、先へ、先へと読み進む手が止まらなくなります。

まとめ

宿命、そんな言葉がピタリとハマり、本人にとっては望む望まないに関わらず如何しようも無い事。それを認め、受け入れた高里が今後どう生きていくのか。続きが気になります。

＜こんな人におすすめ＞

ファンタジーが好き
この世界に違和感を感じる人
小野不由美ファン

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