日々の料理は作る者の心を映し出す

『杏の甘煮 一膳めし屋丸九(三)』

中島久枝 (著)   時代小説文庫

あらすじ

亡くなった父の後を継ぎ、「一膳めし屋丸久」で、旬の素材を使った料理を作るお高。毒舌だがしっかり者のお栄、チャキチャキと店を動き回るお近の三人で店を切り盛りしている。ある日丸久に、かつてお高の父の下で働いていたという男がやってくる。

自分の料理を「田舎料理だ」などと言われたお高は

なすの田舎煮と鯵の干物、あおさと薄揚げのみそ汁、ぬか漬け、ほんの少しの甘いものである会おうめの甘露煮を添えた寒天。働く男たちが白い飯を書き込むうまい飯を出す店、それが丸久です。

ある日、お高の父の下で働いていたという男が店へやってくると、丸久の拡張を提案します。お高が断ると、田舎料理だなどというのです。そこでお高は、父が働いていた料亭「英」の料理を食べてみることに。その味や、細かくていねいな仕事ぶりに驚きます。

まとめ

料理の手を掛ける部分、自分が誰にどんな料理を食べさせたいか。迷ったり揺らいだりしながら、そうした思いを料理に映し出し、今日もお高は包丁を握るのです。

<こんな人におすすめ>

江戸時代の料理屋に興味がある
店を切り盛りする独り身女主人の恋の行方が気になる
中島久枝のファン

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