『すえずえ』 畠中 恵 (著) 新潮文庫
あらすじ
幼なじみの栄吉の恋に、長崎屋の危機。騒動を経て、次第に将来を意識しはじめる若だんな。そんな若だんなに見合いの話が舞い込んできて…。一方、仁吉と佐助は若だんなの祖母、おぎんからある提案を受ける。
若だんなの未来とは
成長した若だんなは、結婚して店の跡を継ぐ、ということが現実味を帯びてきます。一方、妖たちは若だんなが嫁を迎えれば共に暮らしていくのは難しいため、おぎんのいる「髪の庭」に来てはどうかと提案されます。
それはつまり、若だんなとの「別れ」を指すのです。
まとめ
若だんなという「場」は妖たちにとってかけがえのないものです。そして、その「場」にも終わりが訪れるのです。「終わり」を意識するからこそ見えるもの、感じるものがある。そんなことを気づかせてくれる物語です。
<こんな人におすすめ>
若だんなと妖たちの将来が気になる
若だんなの婚約者に興味がある
しゃばけシリーズのファン
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