続けて4回読んだ。4回とも泣いた。

『空っぽのやつでいっぱい』 アボガド6 (著) KADOKAWA

あらすじ

ニコニコ動画を中心に楽曲への映像を提供し、その鮮烈な表現でファンを増やしてきた映像クリエイター・アボガド6の初のマンガ作品集。

生への苦しさを、揺らぐ感情を描く

機械に育てられた娘、誰よりも人気者の彼女、大人を消してほしい子どもたち、死を取り扱わない死神の電話。ひとつひとつの話が、人物の生き方が少しずつ重なり合っていきます。

生きていることのヒリヒリするような痛み、つらさ、喪失感。そんな感情を、可愛らしい表情を持つ人物たちが表現します。何より「頭の中の世界」を表に示す表現が優れているように感じます。

キャラの可愛らしさ、背景の陰影、構図。何よりもその線が不安定な心情と世界観にピタリとはまるのです。

まとめ

一度読んでため息をつき、二度読んで全体の流れを確認し、なんだか止められずに三度、四度と続けて読み、毎回同じ場面で泣いてしまいました。その独自の世界観、感情を揺さぶる表現が癖になるコミックです。

<こんな人におすすめ>

アボガド6のニコニコ動画の楽曲映像が好き
生きることのつらさを表現した世界に惹かれる
幸せな顔をした不幸せに興味がある

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