「残業税」から見えてくる日本社会と働き方

『残業税』   小前 亮 (著) 光文社文庫

あらすじ

残業をすればするほど税金を取られる「時間外労働税」が導入された。時間外労働は抑制され、人々の働き方や社会のあり様も変化してきた。しかし、脱税を試みる手合いは後を絶たず。

生真面目な税務調査官・矢島と熱血で声と体がでかい労基省職員・西川のコンビが奮闘する。

残業税導入後の働き方や価値観の変化とは

残業税導入→残業代が減る→余暇を楽しむ…と単純には行かず、余暇をダブルワークに当てて下がった給料をカバーしたりする労働者がいたり、残業時間には、その該当時間だけ派遣を充てる(ただし孤立が下がったり、機密漏えいの問題が遭ったり)など…。

多様化する働きぶりや働き方に対する社会の認識の変化など、よく練られていて、こんな未来あるかもなと感じます。

まとめ

正義、倫理、感情。様々な思いを胸に抱き、労働者を守るために奔走するお仕事小説です。

<こんな人におすすめ>

「働き方」に興味がある
経営者の労働者に対する考え方に興味がある
税務官や労基省のお仕事小説を読んでみたい

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