世界が真っ白になる 13歳最後の夏

『クール・キャンデー』 若竹 七海 (著) 祥伝社文庫

あらすじ

中二の夏、誕生日と夏休みの初日を明日に控え、胸を弾ませていた渚。そこは入ってきたのは兄嫁の訃報。そして兄嫁にストーカーをしていた男が変死を遂げ、兄が疑われている。兄の無実を証明すべく、調査に乗り出す渚だったが。

ミステリ好きの中学生が兄の無実を証明するために奔走

優しくてしっかり者の兄を救うために兄の証言の裏付けを取りにまわってみたり、現場を訪ねてみる渚。中学生ながらミステリ好きであり、かなり読み込んでいる事から、それなりの推理や行動力を発揮していきます。

まとめ

同級生との淡い関係や、警察などの理不尽な大人に振り回されたりと青春的要素もたっぷりと含まれていて、甘くてほろ苦い思いも楽しめます。

そこに浸っていると、最後に「あっ」となる意外な結末に驚かされます。暑い夏休みのトラブルに奔走し、解決したと思ったその時に味わわされるひんやりとしたキャンディの味。世界が真っ白に感じられる衝撃の味です。

<こんな人におすすめ>

中学生が活躍するミステリに興味がある
青春ミステリを読みたい
若竹七海のファン

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