通りすぎてなお、くすぶるような恋愛物語

『あとかた』  千早 茜 (著) 新潮文庫

あらすじ

実態が内容な男との、演技めいた快楽。結婚を控え「変化」を恐れる私に、男が遺したものとは。傷だらけの女友達が僕の家に住みついた。彼女とは絶対に体の関係を持たない。かけらが少しずつリンクしていく、6つの恋愛短編集。

何者にも縛られない男が遺した「信じるもの」とは

「変化を恐る以前に、信じるものがないんじゃないかな」と男は言う。気ままに言葉を発し、行動する男はどこか現実味がない。「信じるもの」がないから、縛られること、形にとらわれることに興味を持たない。そんな男がたった一度遺した「信じるもの」とは。

まとめ

6人の主人公たちが薄闇の中をさまよい、小さな光を見つけるような物語たち。それは、相手を通り過ぎてしまってもなお、小さく燻るようなチリチリとした痛みを感じる、そんな恋愛物語です。

<こんな人におすすめ>

暗がりの中で灯る火のような、そんな恋愛に興味がある
結婚という形がよく理解できないと思っている
ひとことで言い表せないような恋愛物語を読んでみたい

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