ゾクリ、ヒヤリ、ホロリ。20編の「女の事情」

『彼女たちの事情 決定版』  新津 きよみ (著)  光文社文庫

あらすじ

長年連れ添ったペットを亡くした女性、出産した友人宅へ訪れた女性、仕事中の夫から頻繁に電話がかかってくる女性、結婚しようとするとなぜかトラブルが起き、破談となってしまう女性…。

一見、どこにでもいそうな彼女たちが抱える「事情」とは。

「グリーフケア」に参加した圭子だが

ペットを亡くし、落ち込んでいた圭子。死別した家族の心身や体調不良を専門家が支援するという「グリーフケア」の講座に参加しました。

夫や子供を亡くしたという他の人の話を聞きながら、場違いだっただろうか、自分は恵まれているほうなのかも、と思いをめぐらせます。

そして、この頃忘れっぽいことを思い出し…。

まとめ

妻、母、独身。様々な立場や環境で暮らす彼女たちが迎える結末はどきりとしたり、ぞくりとしたり、ヒヤリとしたり、はたまたホロリとしたり。

短いお話の中に、彼女たちの人生の一部が濃密に描かれています。

一見普通に見える女性の陰には思わぬ「事情」が潜んでいる。

そんな風に感じる短編集です。

<こんな人におすすめ>

意表を突かれるミステリー短編集を読みたい
一見普通の女性の裏に隠された事情を描いた話に興味がある
新津 きよみのファン

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