ぬおお… く、苦しい…
あら?どうしたの?具合が悪そうね。
ブッフェでもとを取ろうと思って食べ過ぎた。喉まで来てる…
(…限度ってものを知らんのか)
もとを取ろうという心理が働くのは「認知心理学」や「行動心理学」で説明できるわよ。
なに!?理由がわかればこんな行動は取らなくなるのか!?
それは本人の気持ち次第だと思うけど。
ただ、理由を知ればこんな仕組みで自分は今行動に出ている、と
客観的に眺めることができるかもね。
『人は悪魔に熱狂する 悪と欲望の行動経済学』
松本 健太郎 (著) 毎日新聞出版
概要
大ヒットや大ブームの裏側には「悪魔」の法則があった!?「キレイゴごと」より「本音トーク」がウケる理由、「サラダが欲しい」と言いながら「メガ盛り」に手を出す心理。人々をコロナ論争に駆りたてる認知の歪み。
こうした人間の不合理な行動を「認知心理学」「行動経済学」を用いて分析。ビジネスに、購買活動に、世の中の見方に役立つヒントが詰まってます。
「食べ放題」に対して働く人間の心理とは
「食べ放題」ひとつを例に取ってみても、そこには人間の様々な感情や思惑が潜んでいます。
元を取らねば!と気合が入るのは「損失回避」「サンクコストの誤謬」が働くため。
払ってしまった金額は回収不能なので、たくさん食べても食べなくても金銭的な損得には影響はないのですが。
まとめ
章の間に昔話を挿入し、現代の事情と照らし合わせ、その不合理性を指摘する、といったユニークな視点も。
正論を口にしながらも、それに反する行動を取ってしまうその理由を行動経済学などの理論を用いてわかりやすく解説。
世の中の「動き」や「反応」がよく理解でき、自分の考えを整理したり、またビジネスにも役立つ一冊です。
<こんな人におすすめ>
ヒット商品の理由を知りたい
人間の購買心理に興味がある
人間が不合理な行動を取る理由を学んでみたい
内容が自分にめちゃ該当するんだけど…。
思いっきり情報に振り回されている気がしてきた。
一歩引いて、世の中がどのような心理や反応を示しているのかを
眺めてみるのも面白いわよ。
客観的に物事を見る癖がつくかも。
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