新たな経済システムが導く未来

『エアー2.0』 榎本 憲男(著) 小学館文庫

「BOOK」データベースより

新国立競技場の工事現場で中谷は不思議な老人と出会う。老人は肉体労働に向いておらず仕事をクビになるが、現場を去る直前、大穴馬券を中心に託す。

老人が姿を消した直後、工事現場では爆破事件が起こり、馬券は見事的中する。

五千万円の大金を手にした中谷の前に、再び老人が現れ、彼が開発した市場予測システム「エアー」の代理人として、日本政府との交渉にあたるよう依頼される。

「エアー」は人間の感情を数値化して、完璧な市場予測を可能にするもので、政府が握るビッグデータをインプットすることで、国家予算を潤すほどの巨額な利益をもたらすものでもあった。

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