動きをからみ取られるような深い深い森

のこ
のこ

英語はできる?

ぬこ
ぬこ

はろー。あいむぬこ。

あいりぶいんしんじゅくー。

あいらいくちゅーる。

ぎぶみーちゅーる。

のこ
のこ

(…お経みたい。)

英語を必死で勉強してきた女性が

母と森の中で住んでいるというお話よ。

ぬこ
ぬこ

英語が話せなくたって

そこにいるだけで

俺の魅力は十分に伝わるぜ!

『英子の森』  松田 青子 (著) 河出文庫

あらすじ

「英語ができるとあとでいいことがある」幼い頃から刷り込まれた言葉。英語は彼女を違う世界へ連れていってくれる「魔法」のはずだった…。

英語ができれば幸せになれると思っていた

母と2人で「森」に住む英子。

短期で派遣の仕事をしているが、英語を使うことはほとんどない。

自分は本当に英語ができるのか?世の中は本当に英語を必要としているのか?

母が言う通りに英語にしがみついても、何もいい事がないではないか。

まとめ

英子の考え方や交際相手の出現といった環境の変化とともにその姿を変えていく「森」。

母娘を守ると同時に外を見えなくする壁でもあります。

彼らが自分の内面に気づき「自分で生きる」ことを決めた時、「森」はまた形を変え、彼女らを優しく包むのです。

<こんな人におすすめ>

英語を勉強してきたが役に立っていないと感じている
ファンタジーと現実が入り混じっている話に興味がある
松田 青子のファン

ぬこ
ぬこ

英語しかない、って思い込んで

しまうのも気の毒な話だな。

のこ
のこ

そうした思いから解放された時

新しい世界への一歩を踏み出せるのかも

しれないわね。

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