この物語はぬこに似た少年が主人公のお話よ。
おっ どんなやつだ?
かっこいい?しびれる??
病弱、人見知り、食べ物の好き嫌いが多い、
怖がり。
ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!
そんな少年を取りまく世界を
繊細な描写で描く明治時代のお話よ。
『銀の匙』 中 勘助 (著) 岩波文庫
あらすじ
書斎の本箱の引き出しに、昔からひとつの小箱がしまってある。
この中には小さな頃に遊んだ細々としたものが入っているが、そのうちのひとつには、銀の小匙がある。
病弱だった自分をかわいがり、面倒をみてくれた伯母が、自分のためにと探してきてくれたものだった。
明治時代の東京の下町を舞台に、成長していく少年の姿を繊細かつ色鮮やかに描く。
病弱で人見知りな少年から見える世界
「私」は末っ子で病弱であったため、産後の体調が優れない母親に代わって同居していた伯母に育てられます。
人見知り、食べ物の好き嫌い、興味と恐怖に満ちた世界…。
ちょっと手のかかる「私」を、伯母さんはおぶって外に連れ出したり、工夫して少しずつ食べさせようとしたりと愛情いっぱいに育てます。
やがておとなりの少女と友達になり、体力も学力も身についていきますが、やはり世の中には驚くことや理解できないことがあると感じるのです。
まとめ
少年の純真で臆病な心と、彼を取りまく庭や街の様子、人々の風情が鮮やかに浮かび上がります。柔らかな文章の中にはそこに息づくものたちの気配が感じられます。「美」を感じる文章に心地よく浸れる物語です。
<こんな人におすすめ>
明治時代の暮らしぶりに興味がある
繊細な少年の心を描いた話を読んでみたい
中 勘助のファン
知らない言葉も多く出てくるけど
ひとつひとつのシーンが絵画のように
印象に残るなあ。
細やかで美しい文章よね。
繊細な感性を持つからこそ、こうした文章が
書けるのではないかしら。
ちなみに俺は怖がりじゃないからな!
…。
あっ カミナリが!!
ギャァ────(艸Д<; )────ァァ!!
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コメント