現実と創作の世界が錯綜した 言葉の迷宮へようこそ

のこ
のこ

自分が書いた話の内容が

現実で実際に起こったとしたら

どうする?

ぬこ
ぬこ

ちゅーる山盛りの話ならいいけど

殺人鬼に追われる話とかだったら

いやだなあ。

のこ
のこ

(…出てくる例が極端よね)

こちらは小説家の書いた話が

現実と次第にリンクしていく物語よ。

ぬこ
ぬこ

書いた内容が現実になるなんて

恐ろしくもあるけど、何だか

神様になったような気分にもなるかも。

『ルドヴィカがいる』 平山 瑞穂 (著) 小学館

あらすじ

作家の伊豆浜はヒット作にめぐまれず、フリーライターをしながら生計を立てている。世界的ピアニストの取材先で出会ったのは、不思議な言葉を操る謎の女性だった。

女性はピアニストの姉であり、やがて失踪してしまいます。姉の創作を依頼された伊豆浜は、自分の小説の執筆を続けながら捜し始めるのですが、物語の内容と現実が次第にリンクしてくるのです。

まとめ

あらゆる方向から吟味して書き上げる、小説家の頭の中をのぞいているようです。そして創作世界と奇妙な現実世界の境界が曖昧になっていくような、不思議な感覚を覚える物語です。

<こんな人におすすめ>

「言葉」について徹底的に考える話を読みたい
作家は何を考えて文章を書いているのか知りたい
平山 瑞穂のファン

ぬこ
ぬこ

うわ〜 この奇妙な言葉遣い。

迷宮に迷い込んだような気分になるな。

のこ
のこ

虚構と現実の境界が

あやふやになっていく感覚を

たっぷりと味わえる物語ね。

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