のこ
こちらは日常の中の非日常を描く
『あなたに似た人』の第2弾よ。
ぬこ
日常で起こるおかしな出来事って
妙にドキドキするよな。
のこ
だんだんとおかしな状況になっていく
そんな怖さが味わえる短編集なの。
ぬこ
どんな恐怖が待ち受けているのか!
怖いけどちょっと見てみたい。
『あなたに似た人〔新訳版〕 II 』
ロアルド・ダール (著), 田口 俊樹 (翻訳)ハヤカワ・ミステリ文庫
あらすじ
植物の「声」を聞くことができる機会を発明した男が耳にした音とは。小説自動作成機が完成させる作品によって何が起こったのか。勝てるとふんだドッグレースに参加した男たちの結果は。日常の中にぽっかりと口を開けて待ち受ける非日常の世界を描く短編集。
人の耳には聞こえないはずの音が聞こえた時
クロースナーは、人間の耳には聞こえない、高周波の音を聞き取れる機械を作っていました。ヘッドフォンをつけ、耳を済ますとなんと悲鳴が聞こえてきます。どうやらお隣の女性が花を切った時に、花が発した悲鳴のようでした。
この発見に興奮したクロースナーは機械と斧を持って公園に向かいます。そして大きなブナの木の幹の根元めがけて斧をふりおろし…。
クロースナーが徐々に狂気じみていく様子が気味悪くもありますが「こうなると思っていた」と感じさせる妙な説得力があります。
まとめ
登場人物たちは、最高の「思いつき」を得るのですが、思わぬ方向へと、どんどん転がっていきます。そして気がつけばそこは、ゾッとするような後戻りできない場所であったりするのです。日常に潜む、非日常への入り口へ迷い込む、奇妙でブラックなテイストの短編集です。
<こんな人におすすめ>
日常に潜む狂気を描いた話を読んでみたい
シリーズⅠを読んだ
ロアルド・ダールのファン
リンク
ぬこ
うわあ…( ;゚Д゚)怖ァ…
のこ
奇妙でブラックなところが
なぜか癖になる物語ね。
本やイラストレビューが気に入っていただけたらポチッとお願いします。
コメント