志と知恵と縁が結ぶ 商いの道

ぬこ
ぬこ

出た!五鈴屋!

大事な型を持って出て行った結は

どこへ行ったんだ!?

のこ
のこ

行き先と無事なことはわかったけれど。

五鈴屋にとって引き続き頭の痛い原因と

なりそうよ。それ以外にも次々と問題が。

ぬこ
ぬこ

こんなに頑張っている幸に

神様はどうして試練を突きつけるんだ!!

幸 負けるなー!!

のこ
のこ

大阪に一度帰ったりもした

幸は、新しい商売のヒントを

得たようよ。

『あきない世傳 金と銀(九) 淵泉篇』 高田郁 (著)  ハルキ文庫

あらすじ

大阪から江戸へ出店し、順調に商いを進めてきた呉服商の五鈴屋。ところが幸の妹、結により窮地に追い込まれてしまう。なんとか脱したと思いきや、店の存続の危機となる出来事が。果たして幸は、この苦難を乗り切れるのか。

飛び出した結が向かった先と五鈴屋を襲う試練

型彫師が苦労して彫った型を持って店を飛び出してしまった結。音羽屋の後添えとなり、呉服屋を開きます。姉・幸への嫉妬や劣等感が結をそんな行動へと走らせたのでした。

幸は驚き、悲しみながらも気持ちを切り替え、商いに取り組みます。そんな折に持ち上がってきたのは、なんと呉服仲間から外されるという話。

これにより五鈴屋は絹織物を扱うことができなくなってしまうのです。それでは、木綿で何か、人々が喜ぶ品は作れないだろうか、と再び幸は知恵を絞ります。

まとめ

妹に裏切られ、大事な品を奪われる、呉服仲間から外され商いが制限される、など根元から揺さぶられるような出来事が続きます。しかし、幸がこれまで築いてきた人々との縁、絆が彼女の背中をそっと押し、商いの道をつなげていってくれるようです。

<こんな人におすすめ>

限られた条件の中で諦めずに突き進む姿を描いた物語を読みたい
江戸時代の生活文化を生き生きと描いた話が好き
高田郁 のファン

『あきない世傳 金と銀』シリーズのレビューはこちらからもご覧いただけます。

ぬこ
ぬこ

さすが幸だな。

これまでの人脈が支えてくれている。

のこ
のこ

決してあきらめない不屈の精神。

素晴らしいアイデアと行動力。

幸がどう巻き返していくか、今後も楽しみね。

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