命の叫びが言葉のナイフとなって胸に刺さる

のこ
のこ

こちらは怪我したカラスを

助けようとした親子のお話よ。

ぬこ
ぬこ

カラスって頭いいんだよな?

住んでいる環境によっては

周りから注意されたりしそうだな。

のこ
のこ

そうなの。こちらの親子も団地で

暮らしているからいろいろと

大変なようよ。

ぬこ
ぬこ

カラスは世間のイメージも

良くないからなあ。親子が

どうなるのか心配だ。

『カラスのジョンソン』  ドリアン助川 (著) ポプラ文庫

あらすじ

母親がひろってきた傷を負った小さなカラス。小学5年生の息子の陽一は、カラスに「ジョンソン」と名前をつけ、つきっきりで面倒を見ていた。陽一たちの団地はペットを買うのは禁止されており、おまけにカラスは害鳥とされ、駆除の対象となっていた。カラスと人間の弱い者たちの喜びと悲しみを描く物語。

離婚して、1人で陽一を育てる母は、昼は工場のパート、夜はスナックの手伝いをして何とかやりくりをしている。息子の陽一が喜ぶかと、死にかけていた子ガラスをこっそり拾ってきたのだが。

まとめ

陽一と母親、そしてカラスはギリギリのところで必死に生きています。それでも容赦なく訪れる過酷な仕打ちは、短く、鋭い文章でナイフのように読む者の心に刺さってくるのです。

<こんな人におすすめ>

カラス目線での物語を読んでみたい
カラスの飼育と世間との戦いの話に興味がある
ドリアン助川 のファン

ぬこ
ぬこ

うう… 人間って残酷( TДT)

のこ
のこ

弱いものが生きるのに厳しいのは

自然界も人間界も同じなのかも

しれないわね。

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