いよいよ事件の真相に
近づいてきたな!
そうね。巨大企業の隠蔽体質と
政治家との強い結びつきが
明らかになってきたわね。
真実が明らかになったところで
握りつぶされかねないよな。
どうやって世間に知らしめるんだろう。
その辺りも注目ね。
『犯罪者 下』 太田 愛 (著) 角川文庫
あらすじ
深大寺駅前で白昼に起きた通り魔事件。刑事の相馬、その友人の遣水、そして事件のたった一人の生き残りである修司の三人は、何者かに命を狙われながらも事件の真相を追う。
そして、事件の背後に巨大企業・タイタスと、大物政治家・磯辺のつながりを見つける。乳幼児に大きな傷をもたらしたタイタスに近づく「佐々木邦生」の正体は。
大企業の闇に直面した課長の中迫
ベビーフードを開発したタイタスは、販売を急ぎ、サンプルを保育園に配布。一部のベビーフードは、認められていない農薬を使った野菜が原料に入っていました。
タイタスの営業課長、中迫は部長や専務から問題のサンプルの廃棄を命じられます。乳幼児に甚大な被害を与えた証拠の隠滅に、良心の呵責に苛まれます。苦しむ中迫が出会った廃棄業者は、かつて良く顔を合わせた人物。二人は問題のフードを保存することにしたのですが…。
まとめ
大企業が開発した食品が、問題のあるものとわかり、もみ消そうとする経営者。そしてそのことに苦しむ中迫。連続通り魔事件との関わりを知った中迫は、生き残った修司に逃げるように告げたのです。
課長、刑事、作業員。力を持たず、ちっぽけに思える彼らが、大きな存在を相手に真実に近づき、追いつめていく様が圧巻の社会派ミステリーです。
<こんな人におすすめ>
大企業の不祥事が政治家と組んで隠蔽される話を読んでみたい
企業の闇をどのように明るみに出していくのかに興味がある
太田 愛のファン
うおお〜 追い詰め、追い詰められて
ドキドキするな!!!
そして…泣ける〜( TДT)
犯罪の影にも深い愛が
感じられる、感動の物語ね。
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