知らないうちにたまっていくのはホコリと心の傷

のこ
のこ

こちらは「片付け屋」の女性が

様々な片付けられない部屋を

綺麗にしていく物語よ。

ぬこ
ぬこ

片付けられない部屋っていうのは

問題になっているよな。お年寄りとか

若い女性もいるんだろう?

のこ
のこ

そうなの。それぞれ片付けられなく

なるような事情を抱えた人たちよ。

その問題の根本から改善しようと

取り組んでいくの。

ぬこ
ぬこ

なるほど。

一筋縄ではいかなそうだな。

「片付け屋」のお手並み拝見と

いきますか。

『あなたの人生、片づけます』 垣谷 美雨 (著) 双葉文庫

あらすじ

「部屋を片付けられない人間は心に問題がある」との考えを持つ片付け屋・大庭十萬里。彼女は依頼人の部屋を見て、人間を見て、綺麗な部屋へと戻していく。

社内不倫に疲れたOL、妻に先立たれた老人、一部屋だけ片付いた部屋がある主婦。どれも本人ではなく、周囲や家族の人間が心配して十萬里へ依頼します。当の本人たちは反発しますが、本人が自分で問題に気づくように仕向けながら、少しずつ片付けを進めていきます。

まとめ

愛想は決して良いとは言えず、鋭い目つきで部屋を眺め、本音で発言していく十萬里。彼女の手にかかれば、見ようとしなかった自分自身の問題点に気づくのです。つみあげたり、奥にしまいこんでホコリをかぶっているのは、目を向けたくない、自分の心の傷なのかもしれません。

<こんな人におすすめ>

汚部屋に住む人間の心理を描いた話を読んでみたい
どのように部屋をきれいにしていくのかに興味がある
垣谷 美雨のファン

ぬこ
ぬこ

なるほどねえ。ゴミがいっぱいの

部屋はぐちゃぐちゃなもので

いっぱいになった自分の心を

表しているのかもしれないな。

のこ
のこ

そうね。余計なものを片付ければ

本当の自分の心を見つけられるのね。

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