塀の中にいる彼から逃れることはできない

のこ
のこ

こちらは、とある殺人鬼から

自分がやっていない殺人を証明して

ほしい、と依頼される大学生のお話しよ。

ぬこ
ぬこ

え、殺人鬼からそんなこと

頼まれちゃうの?

牢屋に入っているんだし、そんなの

無視したらいいじゃないか。

のこ
のこ

ところがこの殺人鬼の魅力に

惹きつけられ、抗えなくなって

しまうの。

ぬこ
ぬこ

『羊たちの沈黙』みたいだな。

どうやってコントロールするんだろう?

『死刑にいたる病』 櫛木理宇 (著) ハヤカワ文庫JA

あらすじ

鬱屈した大学生活を送っていた筧井雅也のもとへ一通の手紙が届いた。それは世の中を震撼させたシリアルキラー・榛村大和からのものであった。立件された9件のうち、最後の一件だけは自分がやったものではない。それを証明してほしい。大和の依頼を受け再調査する雅也は次第に彼に魅せられていく…。

幼い頃、近所でパン屋の店主をしていた大和は近隣の住民からの評判も良く、子供にも人気があり、雅也もよくしてもらった記憶がある。しかしその笑顔の下で24件もの殺人を犯し、9件が立件された。その9件目は他のターゲットと明らかに異なっており、大和は自分がやったものではない、と言う。

まとめ

自分の自信のなさや孤独を抱えた雅也の闇に光を当て、彼を巧妙にコントロールしていく大和の姿に背筋が凍る思いです。こんなサイコパスに魅入られてしまっては逃れることはできない。そう感じる物語でした。

<こんな人におすすめ>

連続殺人鬼の犯行動機や心理に興味がある
サイコパスによる他人に対するコントロールを描いた話を読みたい
櫛木理宇 のファン

ぬこ
ぬこ

わ〜 サイコパス

怖い怖い…ガクガク((( ;゚Д゚)))ブルブル

のこ
のこ

あまりにも鮮やかすぎるわね。

相手がたとえ塀の中であろうと

逃れられないような気になってしまうわ。

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コメント