失っているときはシンプルになっている時なんだ

のこ
のこ

こちらは売れないカメラマンが

再びカメラマンとして生きていく

姿を描いた物語よ。

ぬこ
ぬこ

昔売れてたのか?

バブルの時代は景気がよかった

からなあ。それ思い出すとつらいだろうな。

のこ
のこ

カメラをあきらめようと

していたのだけれど

ある少女の撮影を受けたことで

変わっていくのよ。

ぬこ
ぬこ

まさに「人生を変える一枚」だな。

『今はちょっと、ついてないだけ 』 伊吹 有喜 (著)  光文社文庫

あらすじ

バブルの頃、自然写真家としてもてはやされた立花浩樹。ブームがすぎると活躍の場はなくなり、事務所に負わされた借金を返済しているうちに四十代になった。ある少女からの撮影依頼で東京へ行くことになった浩樹。ここから彼の「敗者復活戦」がはじまる。

バブル以降、世の中に忘れられ、カメラを捨て、結婚もせず、ひたすらバイトをして事務所の借金を返してきた浩樹。返済を終え、無気力になっていたところへ、母親から入院仲間の写真を撮ってほしいと頼まれます。そこからまた、改めてカメラをはじめようと決意したのです。

まとめ

華やかな時間を過ごしたこともらう浩樹ですが、実直で真面目な性格。コツコツと取り組み、写真に対する真摯な姿勢に共感を覚えます。失っているのはシンプルになっている時でもあります。そこから新たに何かを得るための準備期間なのだと。そんな風に感じる、感動の物語です。

<こんな人におすすめ>

冴えない40代の敗者復活戦を読みたい
心が温まる、希望が湧いてくる話が好き
伊吹 有喜のファン

ぬこ
ぬこ

あきらめないで

よかったなあ(இдஇ; )

のこ
のこ

何かを失うことは、何かを

得るための準備期間なのかも

しれないわね。

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