悪意と愛情。事件の陰に潜む人間ドラマを描く。

のこ
のこ

こちらは私立探偵事務所を

開設した杉村が、様々な

依頼を解決していく物語よ。

ぬこ
ぬこ

大企業の娘と結婚して

幸せそうだったのになあ。

離婚しちゃったのか。

のこ
のこ

探偵としてはなかなか

うまくやっているようよ。

ぬこ
ぬこ

どんな依頼が来るのか

楽しみだな。

『希望荘』 宮部 みゆき (著) 文春文庫

あらすじ

今多コンツェルン会長の娘と離婚した杉村三郎は、私立探偵事務所を開設。今は亡き父が「昔、人を殺した」と発言したことの真偽についての調査依頼が舞い込む。表題作を含む、全4編を収録。

大企業の会長の娘と結婚し、ひとり娘をもうけるも離婚。人にすすめられて探偵としてやっていくことを決めた杉村。事件を呼ぶ体質で、やさしい中年男。その杉村の離婚後、3.11の震災の前後の様子も背景に描いていきます。

まとめ

行方不明の老女、おいた父が過去に殺人を犯したのか、妊娠中の妻を置いて姿を消した夫の過去…。事件の周囲にいる人物たちの悪意や愛は、決して遠いものではなく、ほんの少しのボタンのかけ違いで起こってしまうのです。ミステリながら心の深いところで感応する人間ドラマです。

<こんな人におすすめ>

人間の怖さや愚かさを描くミステリーを読んでみたい
探偵杉村三郎シリーズのファン
宮部 みゆきのファン

ぬこ
ぬこ

事件の裏にはいろんな

人間ドラマが起こっているんだな…

のこ
のこ

ほんのちょっとのボタンの

かけ違いで起こってしまう

過ちを描いていく、心に響く

ミステリーね。

本やイラストレビューが気に入っていただけたらポチッとお願いします。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

にほんブログ村

書評・レビューランキング