見えない何かに絡み取られた人間の足掻き

のこ
のこ

こちらは連続通り魔事件を追う

刑事たちのお話よ。

ぬこ
ぬこ

通り魔事件!!

事件を追う刑事たちは

どんな人物なのかな?

のこ
のこ

30代のバツイチ男性と

20代の女性のコンビね。

男性は自分の「善」に自信を

持てないでいるの。

ぬこ
ぬこ

ほほう、そんな人間が

刑事をやっているというのは

おもしろいな。どんな展開に

なるんだろう。

『あなたが消えた夜に』 中村 文則 (著) 毎日文庫

あらすじ

小さな町で突然発生した、連続通り魔事件。所轄の刑事・中島と、捜査一課の女刑事・小橋は容疑者である「コートの男」を追うが、その男の正体とは。男女の運命が絡まりあい、事件は思わぬ方向へ加速していく。

30代バツイチ男の中島と、20代甘いもの大好きな女性の小橋。所轄と警視庁とのぶつかりあいや、容疑者への聞き取りなど緊張感のある進行の中で、2人の刑事の軽妙なやりとりが、読者を笑いに誘い、良いリズム感を生み出しています。

まとめ

刑事でありながら自分の中の善に自信を持てない中島。そんな彼だからこそ犯罪に対してフラットに取り組めるのかもしれません。

緩急を交えた捜査から、犯人の手記という形で明かされる事件の全容は、圧倒的な人間ドラマが描かれています。

見えない何かに絡みとられた人間の足掻きを描いた驚愕のミステリーです。

<こんな人におすすめ>

複雑に人間の感情が絡んだミステリを読みたい
人間の様々な形の光と闇を描いた話に興味がある
中村 文則のファン

ぬこ
ぬこ

シリアスな内容かと思いきや

意外とユーモアあるやりとりも。

のこ
のこ

ミステリーであり、圧倒的な

人間ドラマでもある物語ね。

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