深い絶望は人を明日に向ける力を奪っていく

のこ
のこ

こちらはあるシングルマザーの

女性に惹かれていく男性の物語よ。

ぬこ
ぬこ

シングルマザーか。互いに

独身なら問題ないんじゃないの?

のこ
のこ

ところが、女性の方は抱えるものが

いろいろあって、何とかしようと

男性も努力してみるの。

ぬこ
ぬこ

ふむふむ。

二人で何とか乗り越えられると

いいな。

『イノセント』 島本 理生 (著) 集英社文庫

あらすじ

イベント会社の代表を務める真田幸弘は、数年前に函館で出会った若い女性、比紗也に東京で再会する。シングルマザーであり、美しく捉えどころのない比紗也に惹かれていく真田。

一方、若き神父・如月歓は比紗也と知り合い、話すうちに彼女の抱える問題を解決すべく助けようとする。2人の男が守りたいと思う、比紗也が抱える深い絶望とは。

魅力的でありながら、どこか翳を帯びる比紗也に強く惹かれる真田。衝突を繰り返しながらも比紗也の子供とも仲良くなり、2人の心の距離は近づいていったかのように見えたのですが。

まとめ

彼女の過去は、彼女の心を捉え、縛り、彼女が幸せになることを防いでいるかのようです。神とは何か、生きること、幸せとは、この試練を受ける意味とは。若い比紗也にとって思考停止し、動けなくなるほどの深い絶望。しかし、目を開け、再生していこうとする彼女の姿に感動を覚える物語です。

<こんな人におすすめ>

深い絶望を抱えた女性の物語を読んでみたい
愛や生きる事と神の存在を描いた話に興味がある
島本 理生のファン

ぬこ
ぬこ

深い絶望を抱えていたら

何かにすがりつきたくなるよな。

のこ
のこ

それでも前を向こうと

していく彼女の姿に

感動を覚える物語ね。

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