「おおあたり」はちょっぴりほろ苦いものもある

ぬこ
ぬこ

こちらはしゃばけシリーズだな!

今回はどんな内容なんだ?

のこ
のこ

今回は貧乏神の金次郎が

人からもらった富くじが

大当たりしてしまうお話よ。

ぬこ
ぬこ

貧乏神なのに大金が

当たっちゃうの!?

のこ
のこ

ところが、この富くじが

偽物であるという疑いも

出てきてしまうの。

『おおあたり』 畠中 恵 (著) 新潮文庫

あらすじ

貧乏神の金次が太った男からもらった富札が何と百両以上の大当たり。

噂を聞きつけた長屋の者が、近所に酒や料理をふるまえ、と言ってくる。おまけに富札が偽物である疑いも出てきて…。

江戸の大店、長崎屋の若だんなと彼をとりまく妖たちがくり広げる、心あたたまる短編集。

もらった富札には、甘い汁を吸いたい愚かな人間の欲望をつまっていました。

一悶着のうえ、解決した後、金次は自分と妖たちが住むこの一軒家を「帰ってくるべき場所」であり、また自分が帰ってくることを望む者がいることに気づきます。

忌み嫌われるべき貧乏神が、そんな場所を得たことに、心がじんわりとあたたかくなります。

まとめ

「おおあたり」は喜ばしいものばかりでなく、苦しく辛いものを共に連れてくることがあります。

それをどう乗り越えていくのかは自分次第なのです。

<こんな人におすすめ>

人間とあやかしのほっこりする話を読んでみたい
人の業を描いた江戸時代の物語に興味がある
しゃばけシリーズのファン

ぬこ
ぬこ

貧乏神が人間のトラブルに

巻き込まれてしまうことも

あるんだな。

のこ
のこ

「おおあたり」するのは

富だけはないのかもしれないわね。

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