ちょっぴり怖いけど懐かしい 妖たちが止まる宿

のこ
のこ

こちらは深大寺にある「うつせみ屋」という宿屋で

起こる出来事を描いた物語よ。

ぬこ
ぬこ

宿屋?温泉とかあるのか?

のこ
のこ

いいえ。妖怪などの人ならぬものたちが

集まる場所よ。小学6年生の鈴が、

亡くなった祖父の頼みを実行するために

この宿を訪れるの。

ぬこ
ぬこ

うえ〜 そんなおそろしげなところに

小学生が一人でいって大丈夫か?

心配だなあ。

『うつせみ屋奇譚 妖しのお宿と消えた浮世絵』

遠藤 由実子 (著) 角川文庫

あらすじ

調布の深大寺の近くには、子どもにしか見えないという「うつせみ屋」という宿屋がある。

亡くなった祖父が住んでいた家に越してきた小6の鈴は、祖父の霊にあることを頼まれる。

それは浮世絵の中から出ていってしまった「あの子」を捜してほしい、というものだった…。

浮世絵師であった祖父も訪れたことがあるという、うつせみ屋に行けば何かわかるかもしれない。

そんな思いでやってきた鈴を出迎えたのは、無表情だがその落ち着き具合が人に安心感を与える青年・晴彦。

彼は、鈴に宿に来る妖など、様々なことを教えてくれます。

そして人間の身勝手な重いから苦しみ続けている者たちのことも。

まとめ

内気で受け身だった鈴。しかし、大事なものを守るために勇気をふりしぼって行動します。

何を見て、どのように感じ、行動するかは自分次第。そんなことを感じる物語です。

<こんな人におすすめ>

現代に息づく妖の話を読んでみたい
人の心と人ならざる者の関係に興味がある
怖いけれどもなぜか懐かしさを感じる話に惹かれる

ぬこ
ぬこ

やるじゃないか 鈴!!

おれは見直した!

のこ
のこ

信じられないものを目にした時

何を感じてどう行動するのか。

それは自分次第なのよね。

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