こちらは大きな猫がマスターを
しているトレーラーカフェの物語、
『満月珈琲店の星詠み』第2弾よ。
ホロスコープでお客さんの
人生を見てくれるってやつだな!
そうなの。今回は、様々な
事情で自分が本当に願うことが
見えなくなってしまっている女性たちが
登場するの。
なるほどね。満月珈琲店は
その「本当の願い」を見つける
手伝いをするってわけだな。
『満月珈琲店の星詠み~本当の願いごと~』
望月 麻衣 (著), 桜田 千尋 (イラスト) 文春文庫
あらすじ
気まぐれに現れ、大きな三毛猫がマスターをしている「満月珈琲店」。
迷い、悩むお客さまのために、とっておきのメニューを提供する。
結婚と仕事の間で揺れ動く聡美。
父の死後、良い子を演じ続けてきた小雪。
高圧的な父によって家族がバラバラになってしまった順子。
マスターと星遣いの店員は、彼女たちにそっと寄り添い「本当の願いごと」を見つける手助けをする。
広告代理店に勤め、イベントを担当する聡美はクリスマスも忙しい。
東京に住み、仕事をする聡美と茨城県つくば市で働く彼。
プロポーズされる気配があるが、仕事は楽しいし、東京の暮らしも気に入っている。
かといって彼に東京で暮らしてもらうわけにもいかず…。
そんな折、小学生の姪を一晩預かることになり、聡美は姪の愛由と東京の街をデートします。
そこでトレーラーカフェに出会います。
提供されたのは『蟹座のチーズフォンデュ』と『星屑のワイン』、愛由には『昼と夜のミックスジュース』。
舌鼓を打ちつつ、マスターがしてくれた星詠みに耳を傾け、自分の本当の願いは何なのかを聡美は考えます。
まとめ
コンプレックスは自分の望みが達成するのを防ぐことがあります。しかし、見方を変えれば自分の力となり、幸せに生きる手助けともなってくれるのです。
<こんな人におすすめ>
猫が経営するトレーラーカフェの話に興味がある
自分の本当の願い事を見つける話を読んでみたい
望月 麻衣, 桜田 千尋のファン
あ、ちょっと!!
ラストがびっくり!!
1作目のあの人がこんな風に!?
誰もが持っている本当の願い事は
周囲の状況や過去の軋轢で
見えなくなってしまうことも。
でも見つける力は自分が持っているし
見つかったときには目の前が開けてくるのでは
ないかしら。
『満月珈琲店の星詠み』シリーズのイラストブックレビューはこちらからもご覧いただけます。
本やイラストレビューが気に入っていただけたらポチッとお願いします。