闇が広がるメタファーの世界から抜け出せるのか

のこ
のこ

こちらは『騎士団長殺し』の

いよいよ最終巻よ。

ぬこ
ぬこ

行方不明の女の子は

どうなったんだ?

のこ
のこ

彼女を見つけるためには

騎士団長を殺す必要があるの。

ぬこ
ぬこ

ひえ〜 殺さないといけないの?

殺すとどうなるんだ… 気になる(・・;)

『騎士団長殺し 第2部: 遷ろうメタファー編(下)』

村上 春樹 (著) 新潮文庫

あらすじ

「あたしを殺せばよろしい」騎士団長を殺すことで、穴は開かれ、私に試練が訪れる。

姿を消した少女を見つけ出すために、その穴に入らなくてはならない。

そして開いてしまった環を閉じることはできるのか。

老画家、雨田氏を訪れた私の目の前に騎士団長があらわれます。

少女を連れ戻すためには「あたしを殺せばよろしい」と騎士団長は言うのです。

彼を殺した後に出現した穴は深い闇に包まれていて…。

まとめ

意識とも無意識とも、現実とも幻想とも区別のつかない領域に入り、そして脱した私。少女は戻り、私ももといた家に戻り、もとの生活へとかえっていきます。

古い祠から開いた環は、現実との境目を曖昧にし、確実に存在するものなどこの世にはなく、「存在している」と意識しているに過ぎないのだ。

そんな事を教えてくれる物語です。

<こんな人におすすめ>

主人公が少女を救えるのかが気になる
メタファーと現実世界との関係について描いた話を読んでみたい
村上 春樹のファン

ぬこ
ぬこ

わあ〜 穴から騎士団長が

現れた!!

のこ
のこ

「存在」とは、本人が「存在している」

と認識しているに過ぎない、ということを

感じさせる物語ね。

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