やがてやってくる「老い」をどう生きるか

のこ
のこ

こちらは元気な毎日を送る

78歳の女性が、夫の死から

様々なことが起こり、人生観が

変わっていく物語よ。

ぬこ
ぬこ

元気な老人なら何よりだな。

旦那さんが亡くなったのは

気の毒だけど。

のこ
のこ

もともとは身だしなみに気を使わない

老人をこきおろすような

わりと強めの女性なのよ。

ぬこ
ぬこ

うへっ 怖いなあ。

それが旦那さんがなくなってから

どんな風に変わっていったんだろうな。

『すぐ死ぬんだから』 内館 牧子 (著) 講談社

あらすじ

78歳のハナは、身の回りに気を使い、見た目は60代、夫にも「自慢の妻」と言われ、概ね満足な老後を送っている。

麻布で夫と経営していた酒屋は息子に継がせたのだが、嫁は店を手伝わず、売れもしない絵を描き続け、身だしなみも気にしない。

気がかりといえばそれくらいだが、ある日夫が倒れたことから思いがけない事実が明らかになる。

まとめ

見た目よりも大分上の年齢に見られたことをきっかけに、美容や健康に力を入れ、努力をしてきたハナは芯が強く、努力せずに老いや状況に流されるままに、見た目がみすぼらしくなっている人間に容赦がありません。

努力の上に築いた若さへの自身があるからですが、夫が倒れたことでその自身が揺らぎ、ひびが入っていきます。

ハナが放つ言葉はだれにでもやってくる「老い」をどう生きるのかを常に読者に投げかけます。

先のない、先が見えない人生だからこそやってやる!そんなハナに共感し、エールを送りたくなる物語です。

<こんな人におすすめ>

高貴高齢者のリアルな生き様を描いた物語を読みたい
歳をとった自分の姿を想像できない
内館 牧子のファン

制作動画はこちらからどうぞ。

ぬこ
ぬこ

歳がいってから自分の価値観を

ぶち壊されるのはきついなあ。

のこ
のこ

先が見えないからこそ

今を全力で生きていくことが

大切なのかもしれないわね。

自分の老後はどうなのかと

考えさせられる物語ね。

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