のこ
こちらは引退したストリッパーが
すすきのでダンスを売りにした店を
開くお話よ。
ぬこ
同じ水商売だもんな。
うまくいくのかな?
のこ
若くて有望なダンサーや、腕の良い
バーテンダーも入って、店は起動に
乗り始めたと思ったのだけど。
ぬこ
ふむふむ。何か問題が
起こるのか。気になるぜ!!
『裸の華』 桜木 紫乃 (著) 集英社文庫
あらすじ
四十歳のノリカはストリッパーとして活躍していたが、公演中に左脚を骨折し、引退を決意する。
札幌すすきのにダンスを売りにした店を開く。
二人の若いダンサーを育て、腕の良いバーテンダーもいるノリカの店は次第に起動に乗りはじめるのだが…。
まさに裸一貫でやってきたノリカ。
たったひとつの武器である体を壊し、「踊りたい」気持ちを若いダンサーたちに託します。
ストリッパーではありますが、身体が美しく見える形や、お客が喜ぶ踊りや曲の構成には自信があるノリカ。
それでも水商売の世界に生きてきた冷静な目を持つ自分が、不安にさせます。
そんなノリカに希望を持たせるのは、荒削りながらとてつもない才能を持った若いダンサー、みのりの存在でした。
まとめ
現役と引退、更新の才能とそれを育てる技術。
四十歳の女性の力強さと、胸に抱える不安とプロとしてのプライド。様々なものが舞台の上で華として開いていく物語です。
<こんな人におすすめ>
ストリッパーの生き様を描いた話に興味がある
才能あるダンサーが成長していく姿を描いた話を読んでみたい
桜木 紫乃のファン
リンク
ぬこ
仕事への誇りと悩み。
まさに40歳の女性の人生が
つまっているな!
のこ
やめるのも続けるのも勇気が
いることだけど、決意したものの
強さを感じるわよね。
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