のこ
こちらは夜になると化け物に
変身する男子高校生が、夜の学校で
ある女子生徒と交流する物語よ。
ぬこ
化け物に!?
その女子生徒も怖がって
逃げちゃうんじゃないの?
のこ
ところが彼女は、化け物の正体を
見抜くのよ。そして二人は昼間とは
違った自分を出しながら会話を重ねるの。
ぬこ
昼間とは違った顔か…。
なるほど、どんな日常生活を
送っているのか気になるな。
『よるのばけもの』 住野よる (著) 双葉文庫
あらすじ
高校三年生の僕は、夜になると化け物になる。
黒い粒のかたまりから成る体は大きさや形を自由に変え、頭部にはギョロリとむいた八つの目玉がついている。
ある夜、化け物の姿で学校の教室に行くと、そこにはクラスメイトの矢野さつきがいて、化け物の姿の僕に話しかけてきた。
「あっちー」と呼ばれる僕は、クラスの人気者・笠井と仲が良く、クラスの中ではそこそこうまくやっている。
クラスには矢野さつきという、話し方がちょっと変わった女の子がいて、彼女はある出来事をきっかけに、クラス全員からいじめを受けている。
もちろん僕も、そんなクラスの空気を感じ取り、彼女を無視している。
まとめ
夜にである化け物の僕と矢野さつき。学校という閉じた世界で自分を隠すことで苦しむ僕と、隠さないことで傷つく矢野。本当の自分に出会う痛みと喜びを描く物語。
<こんな人におすすめ>
いじめの環境が周囲にあったことがある
夜になると化け物になる男子高校生の話に興味がある
住野よるのファン
リンク
ぬこ
自分の姿を出せない状況というのも
つらいものだよな。
のこ
自分を繕わずにさらけ出す
ことができる場所があるのは
大切なことよね。
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