沈み込むような夜の闇に灯るやさしい灯り

のこ
のこ

こちらは大学を休学している

大学生がアルバイト先で出会う

人々との交流を描く物語よ。

ぬこ
ぬこ

ふうん?休学は何が原因だったんだ?

のこ
のこ

主人公は男女問わず、他人に

身体を触られることが苦手。

それが原因で人間関係がうまく

いかなくなってしまったの。

ぬこ
ぬこ

なるほど。そんな主人公は

どんな奴らと出会っていくのかな。

『明るい夜に出かけて』 佐藤 多佳子 (著) 新潮文庫

あらすじ

ある事件がきっかけで大学を休学し、家を出てアルバイトをしながら一人暮らしをすることになった富山。

唯一の楽しみは深夜ラジオを聞くこと。

バイトリーダーの鹿沢、富山と同じくラジオ好きの女子高校生・佐古田、旧友の永川らと交流するうちに、周囲の世界が色彩を帯びていく。

大学一年生の富山は、男女問わず他人に触れられることが苦手。そ

れが原因で彼女とも別れました。SNSで拡散され、大学に行けなくなり、バイトをしながら一人暮らしをはじめます。

心に傷を負い、トゲだらけのよろいを身につけたような富山でしたが、バイトリーダーで「歌い手」である鹿沢や、ちょっと変わった女子高生・佐古田、そして付かず離れずな旧友・永川らと交流していくうちに、固まった心が少しずつやわらかくほぐれていきます。

まとめ

自分の良いところを見つけてくれる友人は、暗闇の中で浮かび上がるコンビニの明かりのように、自分を照らし続けてくれる存在なのかもしれません。

<こんな人におすすめ>

心に傷を抱える若者が成長していく物語を読みたい
ラジオ好きな若者を描いた話に興味がある
佐藤 多佳子のファン

ぬこ
ぬこ

友情っていいなあ。

彼らの絶妙な距離感が素晴らしい。

のこ
のこ

彼らはコンビニの光のように、いつも

そこにあって、主人公をやさしく照らして

くれるのね、

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