心が引き裂かれるような痛みを伴う魂の叫び

のこ
のこ

こちらは心の痛みや問題を抱えた

女性たちが訪れた何曜の島で

新たな再生の道を歩き出す連作短編集よ。

ぬこ
ぬこ

どんな女性たちがやって

くるんだ?

のこ
のこ

双子の妹を失った女性や

母親と手のかけられていない

様子の娘の2人、などが訪れるわ。

ぬこ
ぬこ

それは確かに何かを抱えていそうだな。

彼女たちがどうやって自分なりの道を

見つけていくのか、気になるな。

『絶唱』 湊 かなえ (著) 新潮文庫

あらすじ

双子の妹・毬絵が死んでから、姉の雪絵の人生もまた失われた。

奪われた人生を取り戻すために向かったのは、ある島だった。

誰にも言えない秘密や心の傷を抱えて四人がたどり着いた南洋の島。

そこからまた彼女らの人生は動きはじめる。

英語もろくに話せないのに1人で南洋の島へとやってきた雪絵。

彼女が島へやってきた目的とは。

そして雪絵が島へ来るきっかけを与えてくれた理絵子の過去。

同じ宿に泊まった若い母親と、手のかけられていない様子の5歳の娘の、この島にたどり着いたいきさつ。

そして日本人宿泊客を受け入れる島の宿の女主人、尚美が今ここにいる理由。

まとめ

それぞれが抱える心の痛みや叫び出したくなるような思いを綴る連作短編集。

人の死を通して自身も身を引き裂かれるような痛みを体験した彼女たち。

島は、その涙を受け入れ、渇かし、新たな再生の道へと導いてくれるのです。

<こんな人におすすめ>

心の傷や痛みを乗り越えてきた女性たちの話を読みたい
ミステリ仕立てで胸にせまる人間ドラマを描いた話を読んでみたい
湊 かなえのファン

ぬこ
ぬこ

彼女たちも救われたかったんだろうな。

のこ
のこ

南の島には、そうした苦しい思いを

ほんの少し和らげてくれる、

明日へと目を向けさせてくれる力が

あるのかもしれないわね。

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