菓子職人たちの熱い思いが少女の夢を包み込む

のこ
のこ

こちらは火事で両親を亡くした少女が

江戸で菓子職人を目指していくお話よ。

ぬこ
ぬこ

火事かあ。大変だったんだな。

兄弟はいないの?

のこ
のこ

年の離れた兄がいるのだけど

行方不明なの。家族で食べた

思い出の菓子を探すうちに

ある菓子舗と縁ができるの。

ぬこ
ぬこ

へえ〜。それで菓子職人を

目指すようになったっていう

経緯も気になるよな。

『望月のうさぎ―江戸菓子舗照月堂』

篠 綾子 (著) 時代小説文庫

あらすじ

七つのときに両親を家事で亡くし、十離れた兄は行方知れずとなったなつめは尼僧・了然尼とともに、京を離れ江戸で暮らしている。

十五歳になったなつめは、神社で出会った老人との会話から、ずっと食べたいと思っていた家族との思い出の餅菓子へとつながっていく。

その強い思いから菓子職人への道を歩き出していく。

家族とともに食べた最後のお菓子「最中の月」。

しかし江戸で売っているその名のお菓子は京のものと異なり、煎餅だった。

とあるきっかけで松月堂という菓子舗を訪れたなつめは京で食べたものと同じ「最中の月」を見つける。

さらにその店には神社で出会った好々爺が。

不思議な縁を感じながら、自分が食べたかつての「最中の月」を、自分の手で作りたい、となつめは考えはじめます。

まとめ

菓子づくりの厨房から漂う湯気や甘い香りや、菓子のやわらかさやほの甘さ。

そして職人たちの菓子づくりへの熱い思いが、夢に目覚めたなつめを包み、奮い立たせる物語です。

<こんな人におすすめ>

江戸時代の菓子作りがどんな風なのか興味がある
菓子作りを通して少女が成長していく物語を読んでみたい
篠 綾子のファン

ぬこ
ぬこ

なつめ、菓子職人になれるように

がんばれよ〜〜

応援してるぞ〜〜

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