昭和の男の底知れぬ強さを感じるミステリ

のこ
のこ

こちらは一家に巻き起こる問題を、

おじいちゃんが解決していく

ミステリーよ。

ぬこ
ぬこ

へえ〜 おじいちゃんが。

のこ
のこ

一家は火事で家と父親を

失ったの。それで父親の実家で

暮らすことになったのよ。

ぬこ
ぬこ

それは大変な状況じゃないか。

おじいちゃんが、問題を

どんな風に解決していくのか

気になるな!

『秋山善吉工務店』 中山 七里 (著) 光文社文庫

あらすじ

父が眠る部屋から出火し、家が全焼してしまった秋山一家。

父・史親は亡くなり、遺された母・景子と息子の雅彦と太一は、史親の実家に身を寄せることになった。

工務店を営む、昔気質の祖父を苦手に感じる彼らに、新たな問題が次々と起こる。さらに、出火の原因を探る刑事が秋山家に接してきて…。

小四の太一は、小学校でいじめにあいます。

亡くなった父を犯罪者扱いするようなえげつないいじめです。

心も身体もボロボロの太一に、善吉が放った一言は「護ってやればいい」でした。

いじめた人間を護り、友達になれ、というのですが…。

高一の兄、正彦や母の稽古にも一筋縄ではいかない問題が発生しますが、善吉が見事に解決していきます。

まとめ

自分の腕ひとつで生きてきた人間は底知れぬ強さと、あらゆるものを包み込む大きさを持っているのです。

かっこいいおじいちゃんの、人情味溢れるミステリーです。

<こんな人におすすめ>

いろいろ強いじいちゃんの話に興味がある
昭和の男の戦い方を描いた話を読んでみたい
中山 七里のファン

ぬこ
ぬこ

昭和の男は懐が深いな。

おじいちゃん、イカすぜ!

のこ
のこ

無口で怖そうだけれど

人の強さも弱さも包み込んで

くれるような包容感があるわよね。

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