2021-06-27

イラストブックレビュー

おいしいスープのようにじんわりしみこんでいく物語

『それからはスープのことばかり考えて暮らした』吉田 篤弘 (著) のイラストブックレビューです。よくいく映画館の隣町で、窓をあけると教会が見えるアパートに引っ越してきた大里ことオーリィ。ある日オーリィに、サンドイッチ店の店長が「うちの店で働かないか」と持ちかけてきて…。
イラストブックレビュー

家族だからこそ、心の底でくすぶり続ける消せぬ思い

『血縁』 長岡 弘樹 (著) のイラストブックレビューです。初老のコンビニ店長が、コンビニ強盗にナイフを突きつけられた。その時鳴り響いた電話の音に「でていいか」と書いて示したが強盗はメモを見ても答えなかった(「文字盤」)。血の繋がりゆえに起こる犯罪を情感豊かに描く7つのミステリー短編集。