信長という「光」の陰で生き、死んでいった者たちのドラマ

のこ
のこ

こちらは織田信長に苦しめられた

者たちの姿を描く物語よ。

ぬこ
ぬこ

まあねえ。あれだけの

人物だから苦しめられたやつらも

多そうだなあ。

のこ
のこ

心に思うことも、立場も

それぞれで、苦しんだり葛藤したり

する姿がリアルに描かれているわ。

ぬこ
ぬこ

なるほどねえ。優秀なライバルや

上司に苦しめられている雰囲気かな?

どんな状況か興味あるな。

『信長嫌い』 天野 純希 (著) 新潮文庫

あらすじ

目の前にあった天下を獲れなかった今川義元、戦の魅力にとりつかれた真柄直隆、ひたすら逃げ続けた六角承禎、将軍殺しの悪名とともに生きた三好義継、戦さを好まず何よりも茶を愛した佐久間信栄、老体にムチ打って仇を狙う伊賀忍、百地丹波、祖父の影を追い続けた織田秀信。

名将・織田信長に苦しめられた者たちが懸命に生きる姿を描いた群像劇。

まとめ

昨日の味方は今日の敵、という厳しい状況の中で、破竹の勢いで天下を獲りにいった男、織田信長。そんな信長に翻弄された時代の「脇役」たちの生き様を描きます。

戦が得意、苦手、信長を阻止したい、戦で名を残したい、とにかく生き残りたい。

現代にも通じる彼らの思惑や心情に、戦国時代であるにも関わらず、すぐ近くにいるかのような親近感が湧いてきます。

動乱の時代に生きた彼らの不恰好で、可笑しくて、高潔で純粋な魂に心が震える物語です。

<こんな人におすすめ>

信長に振り回された者達の生き様に興味がある
戦国時代に生きた者達のプライドや大切なものを描いた話を読みたい
天野 純希のファン

ぬこ
ぬこ

「死にたくない」とか、かっこ悪いけど

この時代にそれ言えるって正直だし

勇気いるよな。

のこ
のこ

「脇役」とされる彼らにも

人生があり、誇りや信念を持って

生きていたことがよくわかるわね。

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