医療界の闇を描く、背筋が凍るミステリー

のこ
のこ

こちらは医師を狙った

連続テロ事件を描いた

サスペンスミステリーよ。

ぬこ
ぬこ

なぜ医師が狙われるんだ?

のこ
のこ

裕福な患者を相手に高額な

治療費で利益を得る「勝ち組医師」

がターゲットになっているの。

ぬこ
ぬこ

利益追求型の医療は確かに

カンジ悪いけど。いったい

誰が、どんな理由でテロ活動を

行っているんだろう。

『テロリストの処方』 久坂部 羊 (著) 集英社文庫

あらすじ

裕福な患者を相手に高額な治療費で利益を得る「勝ち組医師」を狙った連続テロ事件が発生。

現場には「豚ニ死ヲ」という言葉が残されていた。医療界の改革を目指す狩野のもとにも脅迫状が届く。

同期生で医事評論家の浜川は、テロの関連が疑われる同期生、塙の行方を捜すのだが。

利益を欲しいままにする「勝ち組医師」と忙しいものの給料は低い「負け組医師」に二分化された医療界。

改善を図るために、問題のある医師を排除し、優秀な医者による公平で適切な医療を主張する狩野。

マスコミを巻き込み世論を誘導する見事な手腕に、違和感を感じつつも協力の姿勢を見せる浜川。

利益を追求する医師を糾弾していたかつての同級生、塙を探しますが、なんと塙はホームレスになった挙句、死亡したというのです…。

まとめ

「勝ち組」の名を冠し、医療界の問題点を鋭く突いていきます。

医師たちの問題は、患者になり得る自分たちの問題でもある。

そして現実に起こりうる可能性が充分にあると感じる、背筋の凍るミステリー。

<こんな人におすすめ>

医療界の闇と実態を描いた物語に興味がある
日本の格差社会を予見させるような話を読んでみたい
久坂部 羊のファン

ぬこ
ぬこ

やや、これは怖い。

実際に起こりそうなところが

なおいっそう恐ろしいガク((( ;゚Д゚)))ブル

のこ
のこ

医療界の闇を描いた

サスペンスミステリーね。

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