この世はつらいことばかり?縁がもたらすものとは。

のこ
のこ

こちらは和尚である兄と暮らす

女子高生が、ある美女がやってきた

ことから考え方や感じ方に変化が

訪れていくお話よ。

ぬこ
ぬこ

兄弟二人暮らしか。

そこに美女の登場とは

妹の気持ちも穏やかはないな。

のこ
のこ

そうなの。自分の進路への

悩みも相まって、最初は警戒心

むき出しで接しているわ。

ぬこ
ぬこ

まあ、無理もないよな。

どんな出来事があって、彼女の

心が変化していったのかな?

きになるぜ。

『空色カンバス 瑞空寺凸凹縁起』

靖子 靖史 (著) 講談社文庫

あらすじ

高校三年生の日比野ゆかりは、もうじき三十になる兄、日比野隆道和尚と二人、寺を切り盛りしながら暮らしている。

ある日、この寺に泣きぼくろが印象的な美女が助けを求めて寺へやってきた。

暫定的に3人暮らしがはじまるが、ゆかりの気持ちは複雑で…。

母はゆかりが幼い頃に、そして父は四年前に亡くなった。

以来、兄と二人で寺をまわしているゆかりは、進路のことで悩んでいました。そこへ、あるとき謎の美女がお寺にあらわれます。

夫から逃げてきたという女性、千尋に警戒心と不審感まるだしのゆかり。

それでも少しずつ慣れてきたかと思う頃、ちひろは置き手紙を残して突然いなくなっていまいます。

自分の前から人がいなくなるのは嫌だ、と同様するゆかりですが…。

まとめ

仏教の教えをベースに、生きること、死ぬこと、この世のこと、そして「縁」について描いた青春小説。

何の根拠がなくても「大丈夫」と言われたその一言で救われることもある。それも一つの「縁」なのかもしれないなと感じる物語です。

<こんな人におすすめ>

仏教をベースとした人間ドラマに興味がある
「死」について考えさせられるような話を読みたい
靖子 靖史のファン

ぬこ
ぬこ

この世に生まれた以上、必ず

死は訪れるわけだけど…。

なんだかそれも道理のひとつ、と

言われているような、法話を聞いているような、

なんだか気持ちが落ち着く話だな。

のこ
のこ

生と死について、仏教の世界を

絡めながら描いている物語ね。

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