死神は地の果てまでも犯人を追い詰める

のこ
のこ

こちらは奇妙な刑事が

事件の謎を解くミステリーよ。

ぬこ
ぬこ

どんな風に奇妙なんだ?

のこ
のこ

まるで死神のような陰鬱な佇まいと

話し方をする刑事よ。そのコンビの刑事は

モデルか俳優かと思うような美形なの。

ぬこ
ぬこ

ず、ずいぶんチグハグなコンビだな。

どうやって事件を解決していくのか

興味があるな。

『皇帝と拳銃と』 倉知 淳 (著) 創元推理文庫

あらすじ

二人組の人気作家「四季社忍」の一人、和喜田が殺された。

証拠となるものは処分したし、雨で流された。

自分が捕まることはないはずだ。

そう、「四季社忍」のもう一人の作家である自分、伊庭照彰の犯行を証明するものは何もない。

そんな伊庭の前にあらわれたのは奇妙な二人組の刑事だった。

犯罪を犯し、完璧だと犯人が思っていた四つの事件。

異色の刑事が事件を解決していきます。

モデルか俳優かとおもうほど整った見た目の若者・鈴木と、死神のような陰鬱な佇まいと話し方の中年、乙姫の二人のコンビで事件の捜査を行います。

暗く鋭い目つきで、現場の小さな違和感から事件の真相に近づいていく乙姫警部の様子は、死神が首を切るために大きな鎌を持って近づいてくるような、そんな不気味さを感じます。

まとめ

犯人とのやりとりも多く、その駆け引きも見どころです。

死神に狙われたら逃れる術なし。

そんなことを感じる倒叙ミステリー・シリーズです。

<こんな人におすすめ>

死神のような刑事が活躍するミステリーを読んでみたい
初めから犯人がわかっているミステリーに興味がある
倉知 淳のファン

ぬこ
ぬこ

見た目死神なのにアイドルに

詳しいとか…。なかなか

奥の深いキャラだな。

のこ
のこ

鋭い洞察力の奥に、ちょっとした

ユーモアが散りばめられているの。

犯人との駆け引きにも注目の

ミステリーよ。

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