稀代の悪女かそれとも女神か。その素顔とは。

のこ
のこ

こちらは謎の死を遂げた

おんな事業家について

関係者たちが語っていくという

物語よ。

ぬこ
ぬこ

女実業家かあ。

やり手だったりするんだろうな。

のこ
のこ

そうした面もあるかも。

ある人物にとっては悪女であり、

また別の人物にとっては女神の

ような存在だったようよ。

ぬこ
ぬこ

なんだってそんなに印象が

変わってしまうんだ!?

本当の彼女はどんな人間だったんだろう。

『悪女について』 有吉 佐和子 (著) 新潮文庫

あらすじ

他殺か自殺か。

謎の死を遂げた女実業家の富小路公子。

彼女に関わった二十七人へのインタビューから、次々と驚きの事実が明らかに。

人によってまるで違う印象を使い分ける女の生き様を描く。

美しき女実業家、富小路公子が転落死。

元夫二名、愛人たち、友人、母親、使用人、息子たちなど、彼女と関わったことのある二十七人から彼女との関係、出来事、彼女への思いを語ってもらう形式です。

まとめ

潔癖、純真、美しいものが好き、大胆、数字と法律に強い、手段を選ばない。

知れば知るほどその多面性に驚きます。

後ほど全体の時の流れと彼女の行動が明らかになっていくのですが、その計算高さといったら!!

相当頭の良い女性であり、清楚で上品な印象を駆使し、望むものをどんどん手に入れていく手腕は恐ろしいほど。

しかしどこか憎めないのは、そんな彼女でも手に入れられないものがある寂しさが、背後に感じられるからでしょうか。

悪女か女神か。

それを決めるのは読者に委ねられているのです。

<こんな人におすすめ>

人によって印象が変わる悪女の物語を読んでみたい
悪女と呼ばれた女性の素顔に興味がある
有吉 佐和子のファン

ぬこ
ぬこ

これはすごい!!

計算してやっているのだとしたら

すごすぎる。

のこ
のこ

ここまで印象を使い分けると

いうのはすごいわよね。その一方で

埋められない寂しさも感じられる物語ね。

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