幸せを恥じ、生き方を模索する少女の成長を描く

のこ
のこ

こちらはアメリカと日本のハーフ、

アイが自分の存在や幸福について

悩み、苦しみながら成長していく

物語よ。

ぬこ
ぬこ

ほほう、思春期だから

悩んでいるのか?

のこ
のこ

両親から世界で起こっている

ニュースを聞かされ、多くの人が

不幸なことを知り、自分が幸福で

あってはならないと考えているの。

ぬこ
ぬこ

それはまた…。

成長とともに幸せを

見つけてくれるといいけど。

『i アイ』   西 加奈子  (著) ポプラ文庫

あらすじ

「この世界にアイは存在しません。」高校入学式の翌日の授業で数学の教師は言った。

ワイルド曽田アイは「えっ」と声を出した。

その言葉はアイに衝撃を与え、ずっと胸に残ることになる。

アメリカ人の父と日本人の母の用紙であるアイ。

父母からは世界で起こっているニュースをよく聞かされ、多くの不幸な人々が命を失っていく中で、自分が幸福であることを喜んではいけないと考えていました。

そして世界中の事故や事件、災害で亡くなった人の数を、ノートに書き留めていました。

大学生となったアイは、デモに参加したときに知り合ったカメラマンと結婚し、幸せに暮らしていましたが、ある出来事からまた、あの言葉が浮かび上がってきたのです。「

この世にアイは存在しません」。

まとめ

自分という存在の不確かな部分、幸福の価値基準、誰かとつながること。

そうしたことを真摯に考え続け、悩み苦しむアイは、再びアイとして生まれ変わるのです。

確かにこの世に存在するアイとして。

<こんな人におすすめ>

自分の置かれた環境に恥じる少女の話を読んでみたい
世界情勢と自分の生きている現状との違いに苦しむ話に興味がある
西 加奈子のファン

ぬこ
ぬこ

自分という存在がいろんなものと

関わっていてこそあるのだという

ことがわかるな。

のこ
のこ

自分のある状況に納得が

いかないアイだからこそやれる

ことがある。それが彼女の

存在意義かもしれないわね。

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