こちらは同級生が亡くなった理由を
探しているうちに、ある陰謀に
巻き込まれてしまう女子高校生の
お話よ。
へえ。なぜ同級生が
亡くなった理由を探そうとしたんだろう。
不審な点でもあったのかな?
遺族から譲り受けた同級生の
日記を読み、彼が死なずにすんだ
可能性があるのではないか、と
思い立ったのよ。それで、男子高校生の
友人とともに探り始めたのだけど。
高校生の冒険譚だな!
どうやって宗教団体の陰謀に
たどり着くのか、興味あるな。
『分かれ道ノストラダムス』
深緑 野分 (著) 双葉文庫
あらすじ
高校一年生の日高あさぎは、中学二年で亡くなった同級生、基の三回忌に訪れた際、彼の日記を譲り受けた。
そこに書いてあったある記述から、基が死なずに済んだ可能性を、協力を申し出てくれた旧友の男子、八女とともに探りはじめる。
ところが宗教団体をめぐる陰謀に巻き込まれ…。
基の日記帳に記された記述から、彼が亡くなる前の様子を探ろうとしていたあさぎは、明らかになった事実に衝撃を受けます。
少なからず自分もその原因であったこと、そして基のかかりつけの病院の、院長の息子が自殺し、そこからあやしげな宗教団体の存在が浮かびあがってきたこと。
否応なしに二人は巻き込まれてしまいます。
まとめ
初恋の同級生の死の原因を探り、どうすれば死ななかったのかを考える。
非建設的なこうした考えをしなければ、あさぎの中で基の死を納得しきれなかったのかもしれません。
過去は変えることはできないのです。
やみくもにでも進んだ先に未来がある。
そんなことを教えてくれるノンストップ青春ミステリーです。
<こんな人におすすめ>
過去に囚われている高校生が成長していく青春物語を読みたい
友人の死にまつわる謎から巻き込まれるサスペンスに興味がある
深緑 野分のファン
あさぎが前に進むためには
基の死について考えることが
どうしても必要だったんだな。
先に進むことを戸惑う人の
背中を押してくれるような
物語ね。
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