のこ
こちらはロシア語通訳者、
作家でもある米原万理さんの
書評集よ。
ぬこ
大変な読書家であると聞いているぞ。
のこ
そうなの。世界情勢や政治、
文化、歴史、サブカルまであらゆる
ジャンルに対して奥深く、そして
鋭く的確に評しているのよ。
ぬこ
そんな広い見識を持つ人はどんな
本を読み、どんな風に評して
いるのか、気になるな。
『打ちのめされるようなすごい本』
米原 万里 (著) 文春文庫
概要
ロシア語会議通訳・エッセイスト・作家として活躍し、2006年にこの世を去った著者の、1995年から2005年までの全書評を掲載。
世界情勢、政治、文化、歴史、サブカルまで、あらゆるジャンルの本に対して奥深く、真摯にそして鋭く的確に評する一冊。
少女時代をロシア(当時はソビエト連邦)で過ごし、言葉がわからないままに学校へ通った経験かっら、理解することへの貪欲な姿勢を身につけ、日本語への渇望を強く感じていた著者。
少女時代から大人が読むロシアや日本の文学をガンガン読んでいたとのこと。
そんな彼女の目線で語られる書評は、ユーモアたっぷり、下ネタちょっぴり、ふぬけた政治にはバッサリ、ロシアの歴史にはあらゆる角度から目を向け、冷静に分析しています。
まとめ
十年以上前の書評本でありながら「読んでみたい」と思う本がたくさん出てくるのは著者の積み重ねられた知識と尽きぬ好奇心、そして何より本への愛が強く感じられるからではないでしょうか。
<こんな人におすすめ>
深い知識に裏付けされた書評本を読んでみたい
世界情勢や文学、大衆小説まで幅広く楽しく評する本に興味がある
米原 万里のファン
リンク
ぬこ
ウイットとユーモアが効いていて最高!
読み物としても楽しめるな。
のこ
幅広い知識を持つことで
より深く、本を理解し、
楽しむことができるのね。
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