図書委員が謎を解く 本に絡んだ青春ミステリー

のこ
のこ

こちらは図書委員である

二人の男子高校生がいろんな

事件を解いていくミステリーよ。

ぬこ
ぬこ

ほほう。図書委員か。

本にまつわる謎だったりするとか?

のこ
のこ

そうね。本に絡む謎や

重要な鍵となる話もあるわ。

二人の友情にも注目よ。

ぬこ
ぬこ

へえ〜。彼らがどんな推理を

働かせるのかな?

楽しみだぜ。

『本と鍵の季節』 米澤穂信 (著) 集英社文庫

あらすじ

高校二年生の堀川次郎は、松倉詩門とともに図書委員をしている。

松倉は背が高くて顔も良いので目立つ存在。

話してみればよく笑い、ほどよく皮肉も効かせるいいやつだ。

彼とつきあうようになってからおかしなことに関わることが増えた。

開かずの金庫、テスト問題の窃盗、亡くなった先輩が読んだ最後の本、そして見つけた本と鍵…。

図書委員が謎を解く青春ミステリー。

気になる先輩から、祖父の遺した金庫を開けてほしい、という依頼を受け、先輩の家をたずねた堀川と松倉が見つけだした金庫を開くための符牒と金庫の中身とは(「913」)。

職員室からテストが盗まれ、疑われている生徒の弟が、2人に兄が無実である証拠を見つけてほしい、と頼みます。

2人は兄弟の家に行き、証拠となるものを探します(「金曜に彼は何をしたのか」)。

自殺した三年生の友人が、彼が最後に借りた本を探したい、と図書委員の彼らをたずねてきます。

先輩の話を聞いた彼らがたどりついた真実とは(「ない本」)。

まとめ

思ったことをすぐに口にしてしまう堀川、冷静でシニカルな部分を持つ松倉。

呼吸の合った2人のやり取りで、真実へと近づいていきます。

最終話で明らかになる松倉の過去に、彼の内に秘めた苦悩や堀川への思いが明らかに。

友情を試される衝撃的な事実を前にした2人の友情の行方は。

本に絡んだ、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリーです。

<こんな人におすすめ>

図書委員の男子高校生が謎を解くミステリーに興味がある
ほろ苦い青春ミステリーを読んでみたい
米澤穂信のファン

ぬこ
ぬこ

二人の距離が絶妙だな。

普段は思ったことをすぐに口にする

堀川が松倉の過去については

あえて聞かないところがいいね。

のこ
のこ

二人の友情と、世の中に起こる

事件の裏側を知る、ほろ苦い

青春ミステリーね。

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