街に夢を与え、人々を見守り続ける百貨店で起こる魔法

のこ
のこ

こちらは老舗百貨店で起こる

人々の絆と不思議な出来事を

描く物語よ。

ぬこ
ぬこ

ほお〜。不思議な出来事?

魔法使いでも出るのか?

のこ
のこ

この百貨店には小さな白い猫がいて

その猫に話を聞いてもらえると

願い事をひとつかなえてくれるそうよ。

ぬこ
ぬこ

おとぎ話みたいだなあ。

大人でもなにか願いごとを

持っていたりするのかな?

『百貨の魔法』村山早紀 (著) ポプラ文庫

あらすじ

今年で創業五十年、長年街の顔として多くの人々を笑顔にしてきた老舗デパート、星野百貨店。

しかし、時代の流れには抗いきれず、「閉店が近いのでは」という噂がある。

エレベーターガール、新人コンシェルジュ、宝飾品売り場のフロアマネージャー、創業者一族など、それぞれの立場でデパートを守ろうと、今日も売り場に立ち続ける彼らは、デパートで起こる「魔法」を体験する。

老舗百貨店にまつわる不思議な噂

星野百貨店には神出鬼没の白い子猫がいて、その子猫を見つけて話を聞いてもらえると、願いごとをひとつ叶えてくれる、という噂があります。

エレベーターガールになって一年のいさなは、その話を聞いて夢のようなことばかり語っていた父のことを思い出します。

そして、もし自分がその子猫に出会ったら何を願うのかと考えます。

仕事の帰り、いさなが偶然出会った、どこか懐かしさを感じる芹沢結子は、新たにコンシェルジュとして採用された女性。

妖精のように軽やかな動きと、透き通る笑顔。

彼女について詳しく知る人間が誰もおらず、本当に妖精なのでは?などと一部で言われている彼女の正体と、星野百貨店に抱く思いとは。

まとめ

ステンドグラスからこぼれる色とりどりの光のように、キラキラしたやさしい言葉で包まれている温かさ、心地良さを感じます。

町の人々に夢を与え、見守り続ける百貨店には、素敵な奇跡が起こるのです。

そんな魔法を大人も信じられる、信じたくなる、心が潤っていく物語です。

<こんな人におすすめ>

魔法を信じたくなるような不思議であたたかな話を読んでみたい
歴史ある百貨店に勤める人々の思いを描いた物語に興味がある
村山早紀のファン

ぬこ
ぬこ

この百貨店は街の人々と

共に生きて、喜びもいっしょに

体験してきたんだなあ。

のこ
のこ

そんな、人々の心と共に存在している

百貨店だからこそ、奇跡が起こるのかも

しれないわね、

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