ちょっとした出来事や出会いが誰かの幸せにつながっていく

のこ
のこ

こちらはあるカフェからつながっていく

12編の物語よ。小さな出来事が誰かを

幸せにしていくの。

ぬこ
ぬこ

そいつはほっこりしそうだな。

始まりはどんなかんじなんだ?

のこ
のこ

カフェの店員が密かに想いを

寄せている常連の女性がいるの。

ある日、店員はその女性が涙を

流しているところを見てしまうのよ。

ぬこ
ぬこ

なんと!それは心配だな。

何があったんだろうな?

『木曜日にはココアを』 青山美智子 (著)宝島社文庫

あらすじ

川沿いの桜並木がちょうど終わるあたりで、大木に隠れるように建っている喫茶店「マーブル・カフェ」。

このカフェで出される、一杯のホットココアから始まる、東京とシドニーをつなぐ12編の物語。

ひそかに思いを寄せる女性がしたためるエアメール、上手に作れない卵焼き、ネイルの理由…。

小さな出来事がつながり、誰かを幸せにしていく、心温まる連作短編集。

1杯のココアからつながっていく物語

勤めていたファミレスでリストラに遭った青年は、カフェでコーヒーを飲もうとマーブル・カフェに入ります。

感じの良い店だなと思っていると、マスターがアルバイト募集の紙を貼っています。

青年がアルバイトの面接をマスターにお願いすると、何とその場で即決。

おまけにマスターは別の仕事があるとのことで、店は青年一人で切り盛りすることに。

見てしまった常連さんの涙

丁寧な彼の仕事ぶりに、常連さんも何組かできてきました。

その中の一人、ひそかに「ココアさん」と彼が心の中で呼んでいる女性に淡い思いを抱いているのですが、ある日、彼女が涙を流しているところを見て…。

まとめ

友情、親子の愛情、好きな人への思いや、夢に向かって突き進むこと。

うまくいかないとき、相手のことを思って心配してしまうとき、自己嫌悪に陥るとき。

ちょっとした出来事や出会い、もらった言葉が、幸せが目の前にあることを気づかせてくれます。

それぞれの場所や人々の関わりを眺めていると、自分も何気ない出来事や言葉で、見知らぬ誰かを幸せにしているのかも、と感じる、あたたかい思いに包まれる物語です。

<こんな人におすすめ>

あるカフェからはじまる心温まる連作短編集を読んでみたい
小さな出来事が誰かの心を救う話に興味がある
青山美智子のファン

ぬこ
ぬこ

うわあああん。 ・゚・(ノД`)・゚・。

いい話だなああああああ

のこ
のこ

自分の言動や行動が誰かの幸せに

繋がっているって素敵なことよね。

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